優しい日本人は犯罪者を裁けるか?

「12人の優しい日本人」は三谷幸喜が脚本の舞台で、映画は91年に制作されました。 なかなか変わったタイトルですが、実は「十二人の怒れる男」という57年のアメリカ映画が元で、こちらはカラーでもおかしくない年ですが白黒です。

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Henry Fonda 渋いです

「十二人の怒れる男」では建築士の主人公をヘンリー・フォンダが演じます。 各キャラは、ヘンリー・フォンダの落ち着いた印象をより強調し、その格好よさは今も色褪せません。こういう男になりたいものです。

奥がデニス・ホッパー。ご冥福をお祈りします。

余談ですが、69年の「イージー・ライダー」というアメリカ映画に2人の主人公が登場するのですが、一人はデニス・ホッパーで軽いナンパなライダーを演じ、もう一人はクールで言葉数少なく独特のオーラがあります。 誰なんだろう?とチェックしてみるとピーター・フォンダという名前。そうです、ヘンリー・フォンダの息子なのでした。親父と同じくあまり感情を出さない男らしさを感じさせます。

そんなわけで私にとっての「十二人の怒れる男」は、ヘンリー・フォンダ演じるダンディな建築士が一番の見所でした。 「12人の優しい日本人」でのヘンリー・フォンダ役は豊川悦司が演じています。 のっけから他の役者とは味付けが異なるのが分かります。どうやら中心になりそうです。 若かりし頃の豊川悦司なので、ヘンリー・フォンダのようなダンディズムは感じられず、個人的には残念でした。

しかし陪審員制度がない日本で、あれだけの実在感を醸し出しているのはさすがです。 まるで実際に毎日そこで審議されているようなセットや小道具です。 役の個性付けがやや強すぎる感じや、笑いもややウケといった感はありますが、 三谷作品の名脇役 梶原善も出演しており、今見ても十二分に楽しめます。

ちなみに私が初めて三谷幸喜を知ったのは、95年の「王様のレストラン」というドラマで、今でもたまに見ています。 このドラマでは松本幸四郎がギャルソンを演じますが、これがイイ! 他のキャスティングも完璧といえる程にハマっており、寅さんのような時代に左右されない本質的な笑いや感動。 「三谷幸喜ってスゴすぎ!」と心に刻まれました。 この頃の三谷幸喜は、93年に「振り返れば奴がいる」、94年に「古畑任三郎」ですから、怒涛のような勢いです。

記事タイトルの答えは映画を見ていただくとして。 議論ベタな日本人を集めて1つの結論を導けるものなのか? 気になります。

 

 

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