勝ち続ける意志力から学ぶ5つの考え

世界一のプロゲーマーである梅原大吾氏が、自らがゲーム大会でライバルに勝ち続ける秘訣を書いた本。ゲームなんて・・・と思う人も多いと思うが、今やゲーム大会は世界規模で定期的に行われるかなり本格的な産業で、近年のプレステやDSのゲーム機の普及を見れば、一昔前のハドソン全国キャラバンのような、デパートの屋上で行われるような規模とは雲泥の差である事は分かると思う。

2004年カリフォルニアで行われた大会は参加人数4,000人、観客動員数は7,000人であったというから、その中で一番になるということ、そして勝ち続けるというのは凄いことだ。

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全体を通して語られる著者の思考術は有名な自己啓発本の内容を自ら見つけて実践しているという感じで、ゲームだろうがビジネスだろうが成功者の考えは、まさに成功者マインドに到達していくようだ。

楽な道はない

とにかく全体を通して語られるのは「楽な道はなし」という一点。著者はストイックに自分を追い込み、常にゲームの事を考え、誰よりもゲームと接する時間を持つ。

今でこそスポンサーがついてプロを語れるが、以前はそんな職業はなかった。つまりビジネスで始めたわけではない。お金の為ではなかったわけだ。著者の負けず嫌いという性格がストイックな気質を作り上げているようだ。

ゲームと言えば裏ワザや必勝法などが出まわるものだが、そのような手段で一時的に勝っても常に勝ち続けることは出来ない。それを痛い程痛感している著者は、最終的には努力なし、変化なしでは勝ち続ける事が出来ない事を経験から導く。

相手を落とすのではなく、自分を高める

ゲームセンターで対戦台を見たことがある人なら分かるが、自分と相手のゲーム台は対面に設置される。ある時著者は、相手のゲーム台にジュースを置いて相手の気を散らせようと考えた。

もちろんゲーム前に捨てられたら終わりだが、勝つために相手のコンディションを落とそうとしたのだ。しかし、この方法はその場しのぎに過ぎず、最終的に自分にツケが回ってくることに気づき、結局置くのは止めたという話がでてくる。

勝負の時間にわざと遅れて相手を惑わすという戦術もあるが、一度だけの勝負ならそれも良いのかもしれないが、勝ち続ける方法には成り得ない。

失敗しているかどうかが指標

ゲームの大会はそれほど頻繁に行われるわけではない。それ意外の時間は地道に手を抜かずに練習をしているのだ。そんな日々を送っていると、自分が成長しているのか不安になることがある。

自分が前に進んでいるか、変化しているかかどうかは、「自分が失敗を恐れるか否か」を指標にするという著者の考えは目からウロコだった。

仕事をしていると、進んで失敗してやろうというイケイケの時もあれば、失敗が怖くなって停滞している時もある。失敗が怖くなっているなと感じた時は、意図的に何かにチャレンジすることで、停滞した気分を前に進めると良さそうだ。

大会で勝つことを目標としない

プロとして大会で勝つことは、唯一最大の結果であるハズだが、大会で勝つ事に躍起になると、勝とうとするあまり余計な力が入ってしまい、自然体でいられなくなって勝てなくなる。

故に日々の鍛錬にこそ喜びを見出し、大会で勝てようが負けようが自分は楽しんでいる。と思うことで、大会でも自然体でいられるようになり、結果的に勝つという考え。

ここまでくると、何かの武道とまったく同じような気もする。ゲームだろうが武道だろうが、人との戦いに勝利するための考えに違いはないようだ。

自分を痛めつけるだけの努力はしない

著者がスランプの際、食欲も低下して気分も悪いのに、さらに自分を追い込もうと1日の大半をゲームに費やし大会に望むが、それでも勝てないという日々があったようだ。

ストイックな気質のある人には共感できると思うが、苦しんでいれば成長しているハズという考えだ。少し冷静になって考えれば、そんな訳ないのは分かるのだが、自分がスランプの時は抜けだそうと必死になるあまり気付けなかったりする。

仏教でも、以前は肉体を痛めつけるだけの苦行が有効と思われていたが、ブッダ(釈尊)が自ら実施してそれを否定した。スランプの時は少し俯瞰して自分の行動を見なおし、ただ自分を苦しめているだけではないか?と自問自答してみよう。

 

 

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