アレクサンダー・テクニーク やりたいことを実現できる自分になる10のレッスン

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知人からアレクサンダー・テクニークなるものを紹介してもらう。知人は手品師なので、パフォーマンスの為にそれを習っているらしい。なにそれ?って状態から説明してもらう。

「説明しにくいんだけど、腕って指先からどこまでだと思う?」
「さぁ、脇から下かな?」
「そうだよね。でも腕って実は首から始まって肩も含めて腕なのよ」
「なるほど」
「その知識を持ってから、腕を回してって言われたら、前よりも動かす範囲が増える」
「だから体操しても効果的になる。そーやって体を自然に効果的に動かすテクニック」

と聞いて、面白かったのでオススメの本を紹介してもらった。

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早速読んでみる。内容はアレクサンダー・テクニーク講師の小野ひとみさんのレッスンを追体験する感じ。2時間もあれば読めてしまう。
アレクサンダー・テクニークってwikiでチェックしても何とも掴みにくいんだけど、それを噛み砕いて体験的に説明してくれる。
で本を読んだ後に、もう一度wikiを見たら、的確に要所を掴んだ絶妙な説明であることが分かる。その変化を体験するのも面白い。

 

たまには体の動きを見なおそう

なんでもアレクサンダー・テクニークが最初に日本に伝わった時に、テクニックがテクニークと訳されたようで、本当はアレクサンダー・テクニックが正しい。しかし日本ではテクニークで統一されているようだ。

このテクニックの考案者であるアレクサンダーさんは、もともと俳優であり(既に亡くなっているが)、上手に声が出せなかった問題を解決していく過程を体系化し確立した。今は俳優や音楽家などを中心に広まっているようだ。

wikiには本レッスンを受けた俳優の一覧が載っているが、パトリック・スチュアートがあったのに興味惹かれる。イギリスの演技学校では必須科目らしい。

肩こりや腰の痛みを治すマッサージのような印象で広まっているそうだが、そうではなくて、基本的には習慣化して不自然になった体の動きを自然な動き修正する。その結果、声が出やすくなったり、姿勢がよくなったり、肩こりや腰痛が治るとのこと。

知人に聞いた腕の話は本書には出て来なかったが、代わりに椅子に座る話が登場。

最初に生徒が椅子に座り、そこに先生が大型の鏡を持ってきて座っている生徒自身を映そうとする。すると、普通は鏡が置かれた時に、あるいは置かれる前に、生徒はちゃんとした姿勢に座り直す。

そのちゃんとした姿勢って、おそらくは背筋を伸ばして足を揃えた、親や学校から昔教わった姿勢だと思う。しかし、その姿勢って実は体に無理がかかっていて、特に健康に良いということでもないらしく、自分に合っていない場合が多いようだ。刷り込まれた「一般的なちゃんとした姿勢」よりも、自分にあった自然体が最良ですよね。という話。

このように日常的な動作の中に刷り込まれた誤った体の使い方を、自分に合った使い方に変えていく。

 

どうやって修正していくか

まずは、刷り込まれた動きや姿勢に気づく必要があるのだが、座り方にしても歩き方にしても普通は無意識だ。もっと細い動作でも同じで、日常の動作ってほとんど無意識で構成されている。

それを意識化に持ってくるために、アレクサンダー・テクニークではインヒビションというストップをかける。インヒビションは何も特別なことではなく、単に動作に「待った」をかけるだけ。その「待った」の事を専門用語にしているだけだ。

何度も繰り返して行なっていることは特に考えなく動いている。例えば信号待ちで周りの人が動き出したから自分も同調して渡るとかもそうだ。刺激に対して反射的に動いたら、そこにインヒビションを入れる。

そうやって無意識な状態を徐々に意識化に持っていく。つまりこれは、今を生きるという事に繋がっていく。

インヒビションは心の領域だが、次は体の領域を修正していく。

アレクサンダー・テクニークでは、あらゆる行動を頭、そして脊椎の流れとして意識するようだ。実際の体の動かし方については本書でもサラリと紹介されるに留まっており、そういった意味でも、本書はあくまで入門というスタンスだ。もっと深く知りたければ講師から直接レッスンを受けるのが近道だ。

 

ヴィパッサナー瞑想を思い出す

1130600_39068820無意識にメスを入れるインヒビションは、仏教のヴィパッサナー瞑想を思い出した。ヴィパッサナー瞑想では、全ての動作にラベリングを行うことで、煩悩を排して今という瞬間に意識を集中する。

例えば歩く動作でも「左足が浮く→左足を前に→かかとが着地→足の裏全体が着地→体重が乗る→冷たい感触」など、気づきのレベルを細かくしていく。こうすることで余計な事を考えていない無心に近い状態になるし、無意識で行なっていた全ての動作を再認識できる。

 

アレクサンダー・テクニークはさらに体の動きまで包括したレッスンなので、瞑想とは異なり、心身共に健康に、というか本来の自分の能力を最大限に活用できる状態に近づいていけるという。講師からレッスンを受ける必要があるのは敷居が高い気もするが、知識として知っているだけでも体への認識が高まるので、本書との出会いは良かった。

 

 

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