1982年に発売されたCDアルバムなんですが、久しぶりに聴いてみたら、やっぱり凄いんです。「もう誰もこれを超えられないのでは?」と思うような世界観で、良いものは輝きを失いません。ロキシー・ミュージック8枚目、彼らの最後のアルバムってことで気合の入り方も尋常じゃなく、ブライアン・フェリーの歌唱力も極まってます。それで何が凄いって空間の演出なんです。このアルバムはAvalonっていう仮想の世界を実際に音楽で築くことに成功してて、集中して聴けばそこに連れてってくれます。
空間演出って、例えば、左シンバル、ドラム真ん中、ギター右とかそういうことなんですが、その演出の最高ランクに位置してると思います。お金のかけ方も半端なかったんでしょう。「単純に好みの問題では?」って言われればその通りなんですが、客観的に技術的に考えても、これほどの出来のアルバムは数えるほどしかないと思います。パーカッション一つとっても、これ以上もこれ以下もなく適切に感じます。
適切といえば収録時間もそうで、全10曲の37分26秒。アルバムってやっぱり45分くらい入ってて欲しいなって気持ちありますが、Avalonに関しては腹8.5分目というか、絶妙な満足感で終わります。もう少し聴いていたい、でもお別れだよね、最後の曲もまた憎いよねって感じです。
ちなみに1曲目のMore Than Thisはたまにラジオでも流れてて有名ですが、Avalonはアルバムで聴きたい一枚です。
More than this
すごいナルシストっぷりでクラクラする。中性的な割にイカつくね?炎から煙が出過ぎ。
Avalon
カメラ目線のバンドメンバーがミステリアスで怖い。ブライアンもちょっと目がいっちゃってるよね?
The main thing
こんな前衛的なイメージだったとは驚き。その踊り子の足からブライアンのアップへ。なにを感じるのが正解か分かりません。
Take a chance with me
当時の音楽番組?貴重な映像だ。赤いリボンがブラック・ジャックみたいでお洒落。
Tara
たまらんなぁ・・・。この音はバイオリンだったのか。
フル・アルバム
アナログ音源です。渋い。