最近NFTが盛り上がってきてます。もともと私はNFT=仮想通貨関係くらいしか知らなかったんですが「どえらい価格でNFTが売買された」って、ちょこちょこニュースで騒ぎになっています。
「何やら金の匂いがするね・・・」という感じで、NFTの世界にダイブしてみることにしました。ただNFTって調べれば分かるけど結構ハードルが高い・・・。今回は実際にNFTをやってみて分かったことをまとめました。「実際いくらかかるの?」とか。
動画でも解説しています
ゆっくり動画も作りましたので、よかったらご覧ください。
NFTって知ってる?
知ってる方も多いと思いますが、NFTは作品の所有者をブロックチェーンで保証できるデジタルデータのこと。デジタルデータはすぐコピーできますが、例えコピーされても「私の持ってるのがオリジナルだ!」と証明できるのがNFTです。
NFTの種類は色々で、アート作品はもちろん音楽、トレーディングカードなんかもあるみたい。デジタル世界において、オリジナルを保証できるのが画期的なんですね。
現在の市場状況はというと、海外のリッチなギーク達による転売&投資目的が大半です。
アーティストに有利な点は、中間マージンが最小限(作品価格の2.5%)に抑えられる上、転売された時にアーティストに転売利益が入ります。「なかなかいいじゃん」って思いません?でもこれが一筋縄ではいかないんだ。
NFTはまだ未開拓な領域で、仮想通貨でやりとりされることもあって危険性もそれなりに高いです。
NFTの危険性
詐欺だらけ
リサーチすればすぐ分かりますが、NFT界隈はとにかく詐欺が多い。例えばNFTを売るOpenSeaっていうサイトがあるんですが、これをググって検索結果の一番上に出てくる広告がフィッシング詐欺サイトだったことがありました。
見た目は完全に本家と一緒で、仮にそこでパスワードを入力してしまったら、さよならです。NFTの世界ではこういうことがゴロゴロあります。
ちなみにフィッシング詐欺に対する対策ですが、いつもブックマークからアクセスする事を徹底したり、そうじゃない時は必ずURLアドレスを確認する。といった事が有効です。
NFTに法整備が追いついていない
今はまだ法整備が整っていないので、資本力のあるユーザーが、サブアカを使ってNFTの値段を釣り上げても違法ではありません。サクラによるマッチポンプが可能です。
これじゃ結局売れてるアーティストは、知り合いと結託して自分でアートの価値を高めてるんじゃないと思いますよね。そう思うと、かなり見る目がないと買うにはリスクが高いし、NFTを売るにしても知名度か資本力がないと難しそうです。
現時点でNFTのくすぶっているのに、こういう理由があります。
NFT作品ってこんな感じ
このドット絵が?!
買っちゃった!!!!!!!!!!
— ikehaya-nft.eth | CryptoNinja (@IHayato) September 22, 2021
ぎゃーーーーー
ウォレットにいるーーーーーーー!!!!#NFT #cryptopunks pic.twitter.com/5kSI6uOn8J
このようなドット絵が1つ数千万円で取引されています。これは「cryptopunks」というNFT最古のアートプロジェクトで、一つ数100万〜8億くらいの間で売買されています。ちなみに全部で1万個あります。総額いくらになってるんだ。
NFTの作品ってSNSのアイコンを想定して作られてる物も多く、既に海外のセレブの間では、高価なNFTをSNSのアイコンにする風潮が出てきてます。ブランド物を持つことがステータスになるように、価値の高いNFTを持つこともステータスになりつつあるという事。
しっかしセレブはいいとしても、一般人が実態のないNFTアートにそこまでの価値を感じられるものか?とも感じます。
子供の自由研究がNFTに
2021年9月に8歳の男の子が夏休みの自由研究として取り組んだNFTアート作品が約240万円で売れました。
https://twitter.com/ZombieZooArt/status/1449390525052637184同じようにやれば稼げるという単純な話ではないけど、夢はある。
VISAもcryptopunksを買ってる
カード会社大手のVISAもCryptoPunksの約1700万円の作品を購入してます。
コカ・コーラもNFTに参戦
コカ・コーラもNFTオークションをやってました。
香取慎吾のNFTチャリティープロジェクト
日本では香取慎吾さんがNFTのチャリティープロジェクトを成功させています。
1つのツイートが3億円
TwitterのCEO、ジャック・ドーシー氏の初ツイートは3億円で落札。ただのツイートがそんな値段になります。
just setting up my twttr
— jack⚡️ (@jack) March 21, 2006
落札したのはマレーシアの会社社長で「数年後にモナ・リザと同等の価値が出る」とのこと。金銭感覚が狂います。
NFTを売買する場所 OpenSea
さっきちょっと触れた「OpenSea」ですが、OpenSeaはNFT売買ができる世界最大のプラットフォームです。NFT売買のマーケットは他にもいくつか存在しますが、今の所「NFT始めるならまずここ」って感じになってます。
これから実際にOpenSeaにてNFTをやっていきますが、OpenSeaはイーサリアム(Ethereum)というブロックチェーン上で展開されているので、基本的に仮想通貨ETH(イーサ)を使ってやりとりすることになります。
とにかくやってみる!OpenSeaを始めるのに必要な物3つ
いよいよ本題ですが、OpenSeaでNFTデビューするのに必要な物がこの3つです。
仮想通貨の口座
まず仮想通貨の口座がいります。もちろん私も作りました。仮想通貨の取引所ってたくさんあるんですが、私はコインチェックを選びました。初心者でも使いやすいという意見が多かったので。
仮想通貨ETH(イーサ)
次に先程の口座にお金を振り込み仮想通貨イーサに変換します。OpenSeaで作品を売買するには最初に初期費用(ウォレットの初期化=通称ガス代)が必要で、ガス代は時価なので、とりあえず2〜3万円分くらい持っておくのがベスト。
ウォレット
ウォレットは、仮想通貨を安全に保管するお財布サービスで、ネット上に存在してます。色んな種類があるみたいだけど、今回使うのはイーサ専用のウォレットでOpenSeaにも対応するMetamask。これはChromeの拡張機能に追加して使います。
この3つが揃えば、すぐにOpenSeaを始められるのですが、その前に売り手と買い手のどっちで参加するかは決めておきたいところ。私は売り手に回ることにしました。
イーサリアムかポリゴンか
OpenSeaを使うにあたり、もう1つ決める必要があるのが、イーサリアムかポリゴンのどちらのブロックチェーンを使うかという点。
もともとOpenSeaってイーサリアムがメインだったみたいですが、イーサリアムは人気過ぎてものすごい過密になり、これじゃまずいと導入されたのがポリゴンです。
イーサリアムとポリゴンの特徴を見てみます。
イーサリアムとポリゴンの特徴
- イーサリアムの方が市場規模が大きい。海外のお金持ちはイーサリアム使いばっかり。
- イーサリアムの方が商品の価格帯が高いので。
- イーサリアムはガス代が高い。初回販売時に1万円程(2021/10/20)かかるが、その後の作品登録にはガス代は必要なし。
- ポリゴンはガス代が無料。
- ポリゴンは最初の仮想通貨の両替費が高い。
OpenSeaはイーサリアムが主流というだけあって、市場規模が大きく、高値で買ってもらえる可能性も高いが、初回販売手数料であるガス代が高い。
一方、ポリゴンはガス代が無料。しかし現時点ではポリゴンを使うのが少しややこしくて、仮想通貨イーサをポリゴン仕様に両替してからじゃないと使えない。そしてこの両替費は変動しますが、5000円〜1万4000円程(2021/10/20)でした。
結局、イーサリアムはガス代、ポリゴンは両替費が必要で、どちらにしても初期費用は避けられない。市場規模を考慮に入れたら、ポリゴンにはあんまり旨味が感じられないので、私はイーサリアムを選ぶことにしました。
ガス代って何なの?
ガス代はブロックチェーンのネットワーク維持にかかる手数料です。 仮想通貨はマイニングによって稼ぐ事もできますが、ブロックチェーンはそのマイニング作業によって維持されています。彼らに払うお金がガス代というわけです。ガス代は、その時点でシステムを使う人が多いほど高くなります。
ここ数ヶ月でNFTブームが到来しており、利用者が増え過ぎて過密状態になってるようで、絶賛ガス代高騰中。
NFTをやって分かったこと
今回NFTをやってみて思ったのが、お試しでNFTを触るとしても最低1〜2万円必要なので、本気でやるか・やらないかのどっちかになっちゃうかな?と感じました。
今はまだNFTユーザーの多くが資本力のある人達という印象ですが、NFTの技術自体は革新的だし、ネットの未来の主軸になっていくと思うので、早く始めた方が先行者利益がありそう。と個人的に感じています。
今後は作品の販売を始めていきます。できるだけリアルな情報を発信していきますので、よろしくお願いします!