世界の中心から愛を叫んでいると思ったら中心じゃなかった

カメとゾウに支えられた地球のイラスト子供の頃は、誰でも自分は世界の中心だと思うものですが、色々と知識を得て、社会における自分の位置が分かってくるものです。

それは人類史を見ても同じことが言えます。インドでは、海の果てでは大きな滝から海水が流れ落ちて、大地は象が亀の上に乗って支えていると思われていたし、ヨーロッパでも、地球を中心に捉えた天動説が16世紀のコペルニクスの地動説まで当たり前の考え方でした。

 

ちっぱけな自分

自分は世界の中心ではないし、地球も宇宙の中心ではない。

私は中学くらいまで、天の川というのは「宇宙のどこかに星が沢山あって、それが川のように見えている」と思っていました。これは間違いではありませんが、より正確に言うと、天の川は「自分たちが属している天の川銀河の断片」です。

つまり天の川を見るということは、内部から銀河を見ているという感じです。これを初めて知った時、スケールが大きすぎてなかなか想像できない宇宙の感覚が少しだけ身近になりました。

太陽系の地図

銀河における太陽系の位置

ちなみに、天の川銀河内における地球の位置は、この図が示す場所にあります。地球は太陽の周りを約1年かけて公転していますが、太陽系は天の川銀河の周りを約2.5億年で回っています。

と、長い前置きはここまで。

 

Sky Survey

Photopic Sky Survey Interactive360

というサービスが素晴らしいのでご紹介いたします。

インフォボタンの場所このサービスは宇宙版のGoogle Earthです。地球から見た宇宙を自在に見ることができます。リンク先を開くと、下にメッセージボックスが表示されます、促されるままインフォボタンをクリックしてみると、星座のほかに、緑の線で黄道(こうどう、おうどう)が表示されます。

黄道は、地球から見た太陽の軌道で、黄道の前後、幅8度の帯を黄道帯(zodiac)と呼び、太陽はもちろん、月や主な惑星はこの中を動きます。

画面左下には、銀河の全体図における地球の位置、並びに向いている方向が表示されています。

Sky Surveyスクリーンショット

スケールの大きな事を考えると、日常的なストレスや悩みなどが、ちっぽけに感じられるもの。コーヒーブレイクと共に、地球を取り巻く天の川でリラックスしてみてはいかがでしょうか。

※このサービスで使われている写真の撮影方法など技術的な情報が Photopic Sky Survey にあります。普通に地上から撮影されているとは!驚きです。