Audirvana PlusのDirect Mode

Keith Jarrett - The Koln Concert

El Capitanから使えなくなっていたAudirvana PlusのDirect Modeを復活させました。音楽データがCoreAudioを経由しなくなるので、理論的により高音質を期待できます。

 

作業の前に

Direct Modeは、CoreAudioライブラリ『IOAudioFamily.kext』をEl Capitan時代のものに戻すことで復活するとのこと。

この方法で確かにDirect Modeが機能するようになりました。が、勝手にライブラリのバージョンを落とすのは、システム全体の統合生がおかしくなり不具合が発生。などが起きる可能性もあるので、自己責任となります。

まあちょっと怖い作業ですが、基礎的なライブラリなのでバージョンアップ内容はDirect Modeが使えなくなるといった機能制限が主たるものでしょうし、いつでも元に戻せるので、あまりビビる必要はないかもしれません。

やること

  1. El Capitan時代の『IOAudioFamily.kext』を入手して
  2. 差し替え

作業した環境

  • macOS High Sierra 10.13.4
  • Audirvana Plus 2.6.8

 

全体の流れ

私は『文系プログラマによるTIPSブログ』さんの記事を参考に進めました。

文系プログラマによるTIPSブログのスクリーンショット文系プログラマによるTIPSブログ

とても分かりやすくて問題なく作業できたのですが、最後にIOAudioFamily.kextを差し替える際、ターミナルのcpコマンドでのコピーでは成功せず、Finderで/System/Library/Extensionsに直接ドラッグ&ドロップする必要がありました。

そしてコピーが成功しても、私の環境ではDirect Modeを選ぶと失敗したので、それについて。

 

アクセス権限の修復が必要

最後にEl CapitanのIOAudioFamily.kextに差し替える際、特に警告もなく差し替えできたのですが、AudirvanaでDirect Modeを選ぶと、

Error: unable to configure device in Direct Mode OSError=dmod
Disable it in preferences (Audio System page), and try again

とエラーがでます。

どうも、IOAudioFamily.kextにアクセスできないようです。警告なしに差し替えできたとしても、アクセス権限の修復が必要でした。

アクセス権限の修復には、OnyXというアプリが必要とのことでしたが、High Sierra用OnyXではアクセス権限の修復ができなくなっていました。その為、こちらの記事を参考にアクセス権の修復を行うことで、Direct Modeを復活させることができました。

Sierraで「アクセス権の修復」が消えた理由とその対策のスクリーンショットSierraで「アクセス権の修復」が消えた理由とその対策

 

Direct Modeの音質

視聴環境

  • macOS High Sierra 10.13.4
  • Audirvana Plus 2.6.8
  • Chord Mojo
  • audio-technica ATH-A2000Z

うちの環境ではiTunesからAudirvanaに変えた時や、44.1kHzから384kHzにアップサンプリングした時に比べ、一聴して変化を感じるのは難しいですが、全体的に雑味がないかな?という気がします。

 

Keith凄い。というか神が降りてる。