ここ最近、やる気・モチベーションの低下が慢性的になってる。
私のように一人で仕事をする人は、作業量を他人と比べることが出来ないので、特にそういった事を感じやすいのではないかと思う。
もちろん会社に勤めていてもモチベの低下に悩む人は多い。
ネットで「モチベーション 回復」などと検索すると、かなりの数がヒットして、 それなりの回復法が箇条書きで載ってるけど、なんだか分かりきった事が書いてあってしっくりこない。
そんなわけで、ちょっと本格的に調べてみようと、アマゾンで評価の高い「やる気回復本」をいくつか購入。その1つが「のうだま」です。
のうだま?
タイトルが意味不明ですが中身はほぼマンガでした。マンガは文章に比べて情報量が少ないかな?と思いがちだけど、やっぱり読みやすい。本を読むのも面倒なくらいやる気がない時もあるし。
本書は1時間くらいあれば読めてしまう内容で、テレビの1時間番組を見る感じ。東大の脳研究者である池谷裕二さんと、イラストレーターの上大岡トメさんというタッグなので、マンガではあるけど内容は保証付き。
それで「のうだま」とは、脳の中でやる気を司る部位である「淡蒼球(たんそうきゅう)」の事でした。淡蒼球って私は初耳だったんですが、脳の一部なのに実際に青いそうです。ブルーボールです。
本書では「いかにして脳を騙し淡蒼球を操ってやる気を出すか」というのを基本として、その騙し方を具体的に教えてくれる。
モチベーションは低下して当然
本書を読んで元気づけられた点は「人は何事にも慣れる(マンネリ化)するので、やる気が無くなるのは当然」というのを大前提にしてくれている点。
当たり前なんだけど、誰でも最初はやる気に満ち溢れてるもんね。
で、マンネリ化には2種類あって、楽しい事がマンネリ化するとつまらなくなるけど、嫌な事や面倒な事がいい意味でマンネリ化すると(例えば歯磨きとか)、それは習慣と呼べるということ。
歯磨きは面倒だけど、しないで寝ると気持ち悪い。勉強や仕事がこんな状態になればいいわけだ。
やる気は迎えに行くもの
「やる気が出るまで待機」ではダメで、小さな事で良いから何か行動しないとやる気は復活しないということ。
これ結構色々な所で言われているのでご存知の方も多いと思いますが、本書では「とにかく、これしかない」という断言をしてくれているので、行動の一歩が踏み出しやすい。
例えば、どれだけやる気がなくても台所に立って野菜を切れば、次は鍋を用意する。そして水を入れて煮込む。という連鎖が起こる。
この連鎖で、例えば煮込んだり味見している最中って、少なくとも野菜を着る前よりやる気が復活している感じする。
本書の内容は、ここまでで全体の3分の1くらい。残りは本書の要である「淡蒼球」についてや、具体的な脳の騙し方です。
脳の騙し方っていうのは、例えば、自分にご褒美を用意するとか、成功をイメージするとか、大きすぎる目標ではなく小さな目標を達成していく。など、だいたいどこかで聞いたことがある内容ではあります。
最近やる気ないなぁって時に本書が目につく所にあれば、再確認できそうです。