美しいブックシェルフ『DALI SPEKTOR1』レビュー

ベッドサイドのSPEKTOR1

寝る前の少しの時間、ストレッチやYouTubeを見たりしてベットタイムを充実させるために、ベッドサイドにスピーカーを設置しました。できるだけ安くて音のよいスピーカーということで、DALIのSPEKTOR1(スペクターワン)を選びました。このスピーカーは小型なのでポンと置けばおしゃれ空間になりますし、肝心の音も本格的です。

 

DALIのスピーカーとの出会い

数年前ヨドバシのオーディオブースにて、インシュレーターの効果を体感できる展示がありました。インシュレーターとはスピーカーの下に設置するスパイクのことで、スピーカーの振動を抑える働きがあります。

そのときのアンプはDENONのPMA-50。スピーカーはDALI ZENSOR1(センソールワン)という組み合わせでした。さっそく聴いてみると、インシュレーターの有無という以前に、ZENSOR1の音に驚きました。この価格でこの鳴りっぷり。特に音場に関心しました。スピーカーの存在が消えるようです。ちなみに肝心のインシュレーターもビックリするくらい効果的で、インシュレーターがあると音が締まってワンランク上のスピーカーのようです。素晴らしい展示でした。

SPEKTOR1とスノーピーク チタンダブルマグ

うちのオーディオシステムはずっと高価な組み合わせですが、展示で聴いた限りだと「うちのよりもいいんじゃないか」とか思えてしまうくらい、鳴りっぷりが良かった。最新のオーディオシステムのレベルを見せつけられた思いがしました。

ここ数年、ZENSOR1は価格コムの売れ筋の常連だし、なによりオーディオショップの展示でも見ることが多かった。スピーカーって時間をかけて視聴しないと音質が比較しにくいし、その割に頻繁に買い換えるような買い物じゃないから失敗したくない。実際に聴いてみて、次に買うならDALIかなと思っていました。

 

DALIについて

DALIはデンマークのスピーカー専門メーカーで「Danish Audiophile Loudspeaker Industries」の略だそうです。日本ではD&Mグループ(D&Mの経営統合前はデノングループ)が輸入販売。D&Mグループによる国内でのメーカー保証期間は2年間です。

D&MグループのHPを見るとわかりますが、現在ネットではDALI製品のコピー品が出回っているそうです。購入する際は本体の製造番号(シリアルナンバー)をしっかり確認して、コピー品を買わないように注意しましょう

 

ZENSOR1とSPEKTOR1

なぜZENSOR1ではなくSPEKTOR1を選んだかですが、できるだけ小さなサイズが欲しかったのと、SPEKTORは新シリーズという点。それに実際にZENSOR1と聴き比べしたところ、ZENSOR1と同じように音楽に感情移入できたので、表現力はバッチリだと判断しました。

でも、もし大きさが気にならないのなら、やはりスピーカーは大きいほうが何かと有利なので、ZENSOR1を選んだほうが無難だとは思います。スピーカーは太鼓のようなものなので、小さな太鼓で大きな音を出すのは大変なのです。

スピーカーは性能だけでは語れない部分が大いにありますが、ZENSOR1とSPEKTOR1のスペックは下のようになります。

ZENSOR1

ZENSOR1

周波数特性(+/-3dB)53Hz~26.5kHz
入力感度(2.83V@1m)86.5dB
インピーダンス
推奨アンプ出力25~100W
クロスオーバー2.9kHz
ユニット構成中低音域 135mm コーン、高音域 25mm ソフトドーム
外形寸法(H×W×D)274mm×162mm×228mm
1本あたりの質量4.2kg

SPEKTOR1

SPEKTOR1

周波数特性(+/-3dB)59Hz~26.0kHz
入力感度(2.83V@1m)83.0dB
インピーダンス
推奨アンプ出力40~100W
クロスオーバー2.1kHz
ユニット構成中低音域 115mm コーン、高音域 21mm ソフトドーム
外形寸法(H×W×D)237mm×140mm×195mm
1本あたりの質量2.6kg

注意点としては、どちらのスピーカーもブックシェルフなので能率が低く、特にSPEKTOR1はボリュームを結構上げないと音量を稼げません。推奨アンプ出力が40~100Wなので真空管アンプでは厳しいと思います。

あと、SPEKTORシリーズはHi-Fiサウンドを追求したシリーズということでAV用途にも強そうですが、ZENSOR1と同じく防磁対策はされていません。

昔のブラウン管テレビは、横にスピーカーを置くと磁気の影響を受けて映像の色が変わったりしましたが、液晶テレビが主流の今、コスト的にも防磁対策はされなくなったのかもしれません。いずれにせよ、それほど心配する必要はないとは思いますが、例えばスピーカーの上にHDDとか置くのはヤバそうです。

 

どんな音?

SPEKTOR1とデッカードグラス

スケール感がある音です。ちゃんとセッティングしてボリュームを上げると、本当にそこで演奏しているような臨場感が出ます。たとえばミニコンポとか小型Bluetoothスピーカーだと、どんなに音が良くても「そこで演奏している」という表現はオーバーかと思いますが、ピュアオーディオの醍醐味は、まさにそこで演奏している雰囲気が出るかどうか。かなと思います。

特にボーカル。中音域は家のシステムと聴き比べても遜色がないどころか艶っぽさは上。ギターやバイオリンなどの弦楽器、クラリネットなどの管楽器が本物のように感じる瞬間があります。低域・高域がもう少し出たらさらに迫力が増すだろうなとは思いますが、値段を考えたらピュアを感じさせてくれるだけで満足するべきかと思います。とにかくコスパが良いスピーカーです。

たとえばエディット・ピアフのバラ色の人生。昔のラジオのようなオールディーズな録音なんですが、ダリで聴くとふくよかで音にぬくもりがあり、胸が熱くなります。

ラナ・デル・レイの悲しげな声やギターリフにも芯が入って、より世界観に浸りやすくなります。ダンディなおじさま素敵。

 

セッティング

SPEKTOR1前面

ヨドバシの展示でも分かるように、SPEKTOR1にはできるだけインシュレーターをつけたほうが良いです。SPEKTOR1にはゴムのインシュレーターが付属するので、とりあえずはそれで十分でしょう。さらにうちの場合は、オーディオボードの代わりにダンベルプレートを置いてます。インシュレーターと同様に振動を軽減させて音を安定させることが目的です。

SPEKTOR1背面

SPEKTOR1は壁掛けもできるようになっています。壁掛けする場合は、付属のバンパーを本体の背面に取り付け(背面上部の2つのガイド穴にネジで取り付けます)、壁側のネジ一本に引っ掛ける感じです。

ELEGIANT Bluetoothアンプ

アンプはELEGIANTのアンプを使っています。AMAZONで4,000円弱ですが、低価格帯のアンプの中では音楽性を感じることができたので、おすすめのアンプです。出力は100Wなので、SPEKTOR1にもピッタリです。

スピーカーケーブルはできるだけ左右同じ長さになるようにしましょう。もし違う長さのスピーカーケーブルを使っても、その違いを聞き分ける人がいるとは思えませんが、ピュアオーディオの半分は気持ちの問題なので、余計な心配を排除するためという感じです。

私はAmazonベーシックのスピーカーケーブルを使っています。

どんなスピーカーもエージングといって慣らし運転が必要です。SPEKTOR1から最初に出した音は伸びがなくガチガチでした。ブックシェルフのユニットは口径が小さいので硬いんですね。説明書によると、最大性能に達するまでの再生は最長100時間を見込んでください。とありますが、最初の数時間でみるみる化けていきます。あと、SPEKTOR1はたまに鳴らしてあげないと音が固くなります。手のかかる子です。

異次元のコスパ『ELEGIANT Bluetoothアンプ』レビュー

 

PCオーディオ

就寝時のベッドサイド

うちはiTunesで音源を管理してるので、その意味ではPCスピーカーでも良かったんですが、PCスピーカーもいろいろ視聴してはいるんですが、なかなかピュアを感じさせるモデルってないんですよね。。。長い目で見たら、スピーカーとアンプは別で揃えたほうが、いろいろ楽しめるかなと思います。