喉の痛みを緩和する効果があると言われる蜂蜜。年末にひどい風邪をひいてしまい、ついに蜂蜜のお世話になろうと思いました。
普段蜂蜜はホットケーキにしか使わないのでヤマナカ(スーパー)の安いやつを使ってますが、今回はすこしいいやつを買ってみました。
というわけで、アマゾンで最初の方にでてくる蜂蜜6種類を食べ比べして、華麗なる蜂蜜デビューを飾りたいと思います。
蜂蜜は大きく2種類にわかれる
蜂蜜は採蜜(さいみつ)の方法によって「単花蜜(たんかみつ)」と「百花蜜(ひゃっかみつ)」の2種類に分けられます。まずはそれぞれの特徴をチェック。
単花蜜
単花蜜(たんかみつ)は基本的に1種類の花から採蜜された蜂蜜で、「れんげ蜂蜜」や「アカシア蜂蜜」、「栗蜂蜜」など限定された花の名前で売られています。
クセや濃厚さは花の種類によって変わってくるようで、一般的にクセが無く食べやすいと言われているのは「アカシア蜂蜜」で、逆に「栗蜂蜜」はクセが強く食べにくいと感じる人も多いようです。
百花蜜
百花蜜(ひゃっかみつ)は複数の花から採蜜された蜂蜜です。特定の花から採られるわけではないので味や香り、風味もバラバラで、採蜜する地域の風土が凝縮されています。単花蜜よりも価格が安いのもポイント。
比較する蜂蜜一覧
ブライトザマー クリーミーハニー
1つ目はアマゾンのベストセラー商品の『ブライトザマー クリーミーハニー』。菜の花の蜂蜜で、単花蜜に分類されます。「蜂蜜は液状の物」というイメージがありますが、これは蜂蜜内の糖分が固まって固形状になった「結晶蜜」と言われるもので、硬さはバターくらいの感じ。
成分表示の原材料名には「蜂蜜(チェコ、ルーマニア、チリ)」とあるので、3か国の蜂蜜がミックスされています。こういう海外の蜂蜜って高そうに思うけど、『クリーミーハニー』は500gで1,000円弱と比較的購入しやすい値段です。
『クリーミーハニー』の製造会社のブライトザマーは、1930年代に創業したドイツの家族経営の蜂蜜製造会社で、ヨーロッパで人気が高いみたい。アマゾンレビューでの味の評価も高く、今回食べ比べする蜂蜜の中でも期待度が高い一品。
価格 | 100g当たり | |
Amazon | 972円 | 195円 |
楽天市場 | 897円 | 180円 |
※価格は記事執筆時点のものです。
ピュアハニー
2つ目はAmazon’s Choiceに選ばれている、かの蜂の『ピュアハニー』。アルゼンチン産の百花蜜です。アルゼンチンでは移動せずに時間をかけて養蜂(ようほう)する定置養蜂が主流とのことで、これが濃厚でコクのある美味しさを出す秘訣らしい。
さらに、かの蜂のサイトには「味・香り・甘みのすべて満足できるものを選別し、手作業で丁寧にボトル詰めを行っています」とあります。今まで蜂蜜はそもそもコクのあるものだと思っていたし、蜂蜜の香りを意識したこともあまりなかったので、こだわって作られた『ピュアハニー』が他の蜂蜜と比べてどれほど香り豊かで濃厚なのか、気になるところ。
お値段は500gで約1,300円とそんなに安くはないです。ただアマゾンで2本セット2,000円弱なので、購入するなら2本で買った方がお得な気がします。
価格 | 100g当たり | |
Amazon | 1,296円 | 260円 |
楽天市場 | なし | なし |
カナディアンハニー
3つ目は『カナディアンハニー』。コーヒーショップKALDIでも人気の一品。内容量は375gでカナダ産の百花蜜です。主にセイヨウアブラナやクローバーから採蜜されており、水飴を混ぜたような安い蜂蜜の味がしない点と、逆さにしても液垂れせず使いやすい所が人気のようです。
パッケージの裏には「まろやかな口当たりで万能にご利用いただけます」とあります。色が濃いので、なんとなく味も濃そう。
価格 | 100g当たり | |
Amazon | 1,450円 | 387円 |
楽天市場 | 840円 | 224円 |
贅沢蜂蜜
4つ目はサクラ印ハチミツの『贅沢蜂蜜』。ハンガリー産のアカシア蜂蜜で、内容量は300g。
アカシア蜂蜜はクセのない優しい甘さと香りが特徴で、その食べやすさから「はちみつの女王」とも呼ばれている。パンやホットケーキ、ヨーグルト、フルーツ、ミルクはもちろん、料理やお菓子作りの、砂糖代わりとしても使われるそう。
この『贅沢蜂蜜』は、開花期間が10日ほどしかないアカシアから現地の養蜂家(ようほうか)によって丁寧に採られた蜂蜜。1年でたった10日間しか採れない蜂蜜が贅沢に詰め込まれているから『贅沢蜂蜜』なんですね。味にもリッチさは感じられるでしょうか。
価格 | 100g当たり | |
Amazon | 1,080円 | 360円 |
楽天市場 | 990円 | 330円 |
ハンガリー産アカシアはちみつ
5つ目はサクラ印ハチミツの『ハンガリー産アカシアはちみつ』。内容量は300gで、爽やかでまろやかな風味が特徴だそう。
『ハンガリー産アカシア蜂蜜』はワンタッチで蜂蜜が出せるピッチャータイプの容器で売られています。蜂蜜の量を簡単に調節できるのと、液垂れしないということで人気みたい。付け替え用も売られています。
『ハンガリー産アカシア蜂蜜』は『贅沢蜂蜜』と同じサクラ印ハチミツから発売されているアカシア蜂蜜ですが、『ハンガリー産アカシア蜂蜜』に関しては採蜜される時期に関しては触れられていません。ビニールハウスで育てた花から採蜜された蜂蜜だったりするんでしょうか?
『贅沢蜂蜜』との違いが分かるのかが気になります。
価格 | 100g当たり | |
Amazon | 1,111円 | 371円 |
楽天市場 | 1,188円 | 396円 |
アルゼンチン&カナダ産はちみつ
最後は日新蜂蜜の『アルゼンチン&カナダ産はちみつ』。名前からも分かるように、アルゼンチンとカナダの蜂蜜がミックスされた百花蜜です。内容量は720gと今回食べ比べする中で一番の大容量。上品な香りとまろやかな風味が特長とのこと。
アマゾンレビューには、大容量なので量を気にせず使えて、クセが少なく食べやすいというコメントが多かったです。パッケージの裏面にも「トーストやホットケーキ、ヨーグルトにかけるのはもちろん、料理や柑橘系のジュースにも使える」と表記されているので割と使い勝手のいい蜂蜜なんでしょう。
価格 | 100g当たり | |
Amazon | 1,474円 | 205円 |
楽天市場 | 1,147円 | 160円 |
食べ比べ
いよいよ食べ比べ!風邪予防にもいいとされる紅茶+蜂蜜と、焼いたトーストに塗って味比べしていきます。
ブライトザマー クリーミーハニー
『クリーミーハニー』は結晶蜜なので、紅茶に溶かすのに少し時間がかかりました。たいした手間ではないんですが、ちょっと気になりました。
『クリーミーハニー』自体の香りは「かすかに花のにおいが感じられるかな?」くらいの優しいものなので、紅茶に入れると紅茶の香りの方が強く感じられました。『クリーミーハニー』自体の味はそんなに強くないので、いい意味で紅茶の味と風味を邪魔しないかなと思います。
パンにはスプーンでぬるんですが、思ったより硬くて手こずりました。硬さはバターくらいなんですがスッと溶けてくれず、のびもあまりよくないです。
たっぷりのせたからか、紅茶の時は感じられなかった菜の花の香りをほんのり感じました。香りも味も強すぎないので、パンの味も邪魔されず食べやすい。ただ所々ザラザラした砂糖みたいなのが残っており、若干砂糖を食べてるような感じになってしまう。液状の蜂蜜の方が食べやすいかも。
ピュアハニー
『ピュアハニー』は液体なんですが粘度が高くて濃い!紅茶に入れてもなかなか溶けません。香りはしっかりしてるので、紅茶に入れると、ふわーっと紅茶と蜂蜜の香りが匂います。ただこの紅茶と重なった香りを強すぎると感じる人もいそう。
『ピュアハニー』はそのまま食べるとすごく濃厚なんですが、熱々の紅茶で飲むと甘みが鼻に抜けてしまうのか、舌で甘みが感じにくくなる。そんなわけで甘くするにはちょっと量が必要でした。
パンにぬって食べると、濃い蜂蜜というのがよく分かって、香りが豊かでコクがあります。よく「クセのある蜂蜜」という言い方を聞きますが、その意味が少し分かったかも。蜂蜜だけで食べると「これぞ蜂蜜!」と言う感じで美味しいんですが、パンのように何かと一緒に食べると主張がやや強く感じてしまうかも。
ただ紅茶のように甘さが鼻に逃げてしまうということはなく、口の中でしっかり甘さを感じることができました。湯気がないと大丈夫なのかな。
カナディアンハニー
『カナディアンハニー』も粘度は高いですが、『ピュアハニー』に比べると溶けやすかったです。蜂蜜の香りが紅茶の香りを邪魔するということは無かったと思います。ただ味の面では『ピュアハニー』と同じく甘さが鼻から逃げてしまうような。『カナディアンハニー』も『ピュアハニー』も単体で食べると濃厚で甘さをしっかり感じられるのに。実は強い香りを甘さと認識してるだけだったりして。
パンと一緒に食べたときは、『ピュアハニー』よりもマイルドで食べやすいんですが、蜂蜜の香りや主張がやはり強いかなという気もします。パンと蜂蜜の味が分離してしまうような感じ。
パッケージの裏面に「万能にご利用いただけます」とありますが、使い所は選びそう。例えば和食にはちょっと強いかもしれない。逆に洋食には合うのかも。
贅沢蜂蜜
続いてアカシア蜂蜜の『贅沢蜂蜜』は、すっと紅茶に溶けてくれました。アカシア蜂蜜って香りもきつくないし、いい意味で甘みにクセが無い。まさに「まろやか」と言う感じ。紅茶に入れても、紅茶の味や香りを邪魔しません。砂糖をいれたのと変わらないくらい飲みやすい。
百花蜜の『カナディアンハニー』や『ピュアハニー』のように鼻から甘さが抜けるようなことはなく、口の中全体にしっかり甘みを感じられる。なので紅茶に入れる量も少量で大丈夫でした。
パンにぬって食べた時も「クセが少なく食べやすい」という特徴通りで、パンと蜂蜜の味がしっかりマッチしていて美味しい。やはり味の面で使いやすいのはアカシア蜂蜜かもしれない。ただ値段が高いのが少しネック。
ハンガリー産アカシア蜂蜜
同じメーカーの『贅沢蜂蜜』と『ハンガリー産アカシア蜂蜜』を直接で食べ比べると、『贅沢蜂蜜』の方が濃く感じられんですが、紅茶に入れてしまうと正直違いは分からなくなりました。紅茶自体の味と香りが強いので、わずかな違いはかき消されてしまうのかな。
『贅沢蜂蜜』と同じアカシア蜂蜜なので、紅茶の味を邪魔せず甘さを出してくれます。素材の味を生かして純粋に甘みを足すのがアカシア蜂蜜の特徴なのか、料理やお菓子作りにも使いやすそう。ただ少量でもガツンと甘くなるので、分量は気を付けた方がいいような気もします。
パンにぬって食べた時も『贅沢蜂蜜』との違いはほとんど分かりませんでした。
『贅沢蜂蜜』も『ハンガリー産アカシア蜂蜜』も両方300gで値段もほとんど変わらないので、この2つでどちらを買うか迷ったら容器の使いやすさで決めるのがよさそう。『ハンガリー産アカシア蜂蜜』はワンタッチで蜂蜜を注げるピッチャータイプなんですが、残った蜂蜜がどうしても容器の口の周りに付いてしまうみたいです。私はこういう細かい所が気になりそう。
アルゼンチン&カナダ産はちみつ
『アルゼンチン&カナダ産はちみつ』は百花蜜なので、系統的には『カナディアンハニー』や『ピュアハニー』と同じグループですが、この2つほど味に強い主張はないかなと感じました。なので紅茶に入れても蜂蜜の香りや味はそれほどせず、飲みやすかったです。
アカシア蜂蜜ほどではありませんが、甘みもしっかり感じることができました。香りと甘みのバランスがちょうどよい。
パンにぬって食べても、味や香りも主張しすぎることなく美味しい。食べやすさとしては、『ピュアハニー』や『カナディアンハニー』の百花蜜とアカシア蜂蜜の中間に位置するような感じで、値段と味のバランスを考えた時に結構いいかも。大容量なのも嬉しいです。
結論
結論を発表する前に、今回食べ比べた蜂蜜について、アマゾン、楽天の価格を比較し、安い方をピックアップしてコスパがいい順に表にまとめてみました。
順位 | 品名 | 100g当たり |
---|---|---|
1 | アルゼンチン&カナダ産はちみつ | 160円 |
2 | クリーミーハニー | 180円 |
3 | カナディアンハニー | 224円 |
4 | ピュアハニー | 260円 |
5 | 贅沢蜂蜜 | 330円 |
6 | ハンガリー産アカシア蜂蜜 | 371円 |
食べやすさを追求するならアカシア系の蜂蜜が一番かなと思うんですが、表を見ても分かるようにコスパがあんまりよくないんですね、、、。
アカシア系の次に食べやすいと思ったのが『アルゼンチン&カナダ産はちみつ』でした。これは百花蜜なので『ピュアハニー』や『カナディアンハニー』みたいにクセが強いんじゃないかと心配でしたが想像以上に食べやすかった。大容量でコスパも良いし、現実的にこれから購入するのは『アルゼンチン&カナダ産はちみつ』になりそうです。